vol.9 ブラームスの思い出~その3~

ヨハネス・ブラームス
ヨハネス・ブラームス

このシリーズの今回が3回目になります。

これまでには、合唱を取り組んだ思い出、指揮者として重要なターニングポイントとなった思い出を振り返りました。

今回はコントラバスソリストとして取り組んだブラームスの想いを述べていきたいと思っています。

当然のことですが、ブラームスはコントラバスのための独奏曲を1曲も書いていません。

それどころか、コントラバスを含んだ室内楽作品もありません。

コントラバス奏者としてブラームスを味わうのは、確実にオーケストラ作品に絞られていきます。

私もこれまでにいろんなブラームスのオーケストラ作品にコントラバス奏者として関わってきました。

でも、コントラバスソリストとしても実は取り組んできてもいます。

 

 

2003年と2004年に、ヴァイオリンソナタ第2番イ長調を取り上げたことがあります。

ヴァイオリンの作品をコントラバスで?

あまりにも音域に違いがありすぎることから、果たしてどんな響きになるのかと思いましたが、

調性がソロチューニングのコントラバスに適していたからなのか、案外気持ちよいものでしたね。

伸びやかな歌心と明朗な響きが味わえて、これもいいですよ。

 

 

晩年のブラームスを表しているのが2008年と2009年に取り上げた、

クラリネット三重奏曲イ短調

この曲、近年取り組んでいます「クラリネット、コントラバス、ピアノの愉快なトリオ」のユニットで演奏したのでした。

曲の冒頭のチェロのソロを聞いた途端、すぐに気に入った私だったので、

このトリオで取り上げたのでした。

これも意外にもうまく調和した世界が出来たような気がしています。

 

 

チェロソナタ第1番冒頭の楽譜
チェロソナタ第1番冒頭の楽譜

ということで、正式にはレパートリーとしては上記の2曲を持っている私ですが、

実はアマチュア時代に無謀にも取り組んだ曲がありました。

その曲、チェロソナタ第1番ホ短調でした。

1992年3月に私的な発表会にて第1楽章のみ弾きました。

なんと、人前でコントラバスソロを弾いたのは、これが初めてだったかも?

よくもまあ、こんな無茶なことをしたものです。

今から思えば、きっとひどい演奏だったに違いないでしょうが、こんな経験があったから今の活動があるのかなあ?

 

 

実はいつでも取り上げられるように準備は万端です。

だって、世の中のコントラバスソリストと呼ばれる人々にとって、この曲はよく取り上げられることが多い、貴重な曲だからです。

パッセージがコントラバスに適したものが多いからでしょう。

20年以上もの月日を経て、そろそろ私も取り上げる必要が出てきたかなあ?

 

2013.6.25