vol.62 「○○音楽プログラム」3年目の変革~3学期編~

2021年4月から非常勤講師として勤務している学校、3年目が終わろうとしています。

これまでの3年間の経験と蓄積は大変貴重なものでした。

私は、この学校のこれまでの音楽教育メニューを「○○音楽プログラム」と勝手に名付けて作ってきました。

○○は学校名、ここでは一般非公開ということにしています。

 

今回は3学期編となります。

 

 

<民族音楽を初めて導入>

私の音楽教育のキャリアの中でも、実は民族音楽を取り扱ったことはほとんどありませんでした。

ですが、今年度は高校生に限定して1時間だけですが取り扱いました。

これが実に効果的、楽しんでくれたようです。

では、何を取り上げたのかですけども、以下のものを学習しました。

・インドネシアのガムランとケチャ

・モンゴルの馬頭琴とホーミー

・カナダのイヌイットの喉遊び歌

・スコットランドのバグパイプ

 

生徒たちは純粋にこれらのパフォーマンスを楽しんでくれた様子。

民族音楽の学習は、世界観形成にもいい学習になりますし、

他者との共存を図るきっかけになりますから、

私は民族音楽の学習は大切なんだなあと、今更ながら実感した次第。

 

<他は昨年度と大差なし>

あとは、昨年度とそう大きな違いはありませんでした。

削減したのは、中学1年生と外部入学の高校1年生以外の学年が取り組む作曲課題くらい。

3学期は授業時間数が少ないこともあって、仕方がなかったのでした。

 

<中学校3年間のメニューが確定>

3学期を終了にあたり、この学校の中学校3年間の授業メニューがほぼ確定しました。

以下の内容となりました。

 

・中学1年生

 歌唱:校歌、合唱コンクール

 鑑賞:ヴィヴァルディ「春」第1楽章(鑑賞後はキーボードとハンドベルで実践)

    シューベルト「魔王」(朗読劇も実施)

 日本音楽:箏と尺八

 作曲:沖縄音階を使用しての作曲課題をこなす

 楽典:音符と休符、音名、拍子記号

 

・中学2年生

 歌唱:浜辺の歌、合唱コンクール、英語の歌詞による歌唱

 鑑賞:ストラヴィンスキー「春の祭典」

    ラヴェル「ボレロ」(キーボードやハンドベルなどで実践)

    バッハ「小フーガト短調」(ただし、今年度は実施出来ず)

 日本音楽:雅楽、越天楽

 楽典:繰り返し記号、音程

 

・中学3年生

 歌唱:滝廉太郎「花」(背景学習も実施)、合唱コンクール、英語の歌詞による歌唱

 鑑賞:ムソルグスキー「展覧会の絵」(キーボードやハンドベルなどで実践)

 楽典:音階と調性、コードネーム

 

中学3年生の鑑賞は、正直まだ確定しきれていません。

シベリウス「フィンランディア」を取り上げたことがありましたが、

交響詩の学習には、やはりスメタナ「モルダウ(ヴルタヴァ)」を取り上げるべきなのか、

あるいは、別の曲にするべきか、思案中。

そして、ベートーヴェン「運命」も、実施出来ていません。

ソナタ形式の学習がどうやったらスムーズに実施出来るのか、

まだ私の中では確定出来ていないからです。

 

そして、歌唱を取り扱うことを復活させましたが、

どんな教材を使うのかは、今後まだまだ精査が必要と思われます。

 

 

ところで、これまで4年間に渡って音楽教育に関するコラムを書いてきました。

コロナ渦がきっかけで、音楽教育が遂行困難となる現状をなんとか打破したく、

日々もがいた内容を記録しようと思ったことから始まりました。

そして、現在非常勤講師として勤務している学校での契約期間が3月末で満了となるので、

4月からは音楽家だけの生活になると思っていました。

ところが、今の学校さんと、まさかの契約が1年延長となりました。

次年度はまだ改良していきたい部分、

そして、高校でのメニューが流動的であるので、

次年度も更に研鑽を積んて行きたいと思っています。

どうやら、音楽教育の仕事、終わらないようです。

 

2024.2.26